学生がクレカを作るときに避けたい落とし穴とは

2025/05/04

大学入学や新生活を機に、初めてクレジットカードを作る学生は少なくありません。現金がなくても支払いができ、ポイントも貯まる便利なツールですが、正しく使わなければ思わぬトラブルや借金の原因にもなりかねません。

今回は、学生がクレカを作る際に特に注意したい落とし穴について解説します。

◎1．「リボ払い」の設定は本当に必要？

カードを申し込む際、「リボ払いでポイント増加」や「支払いが楽になる」といった文言に惹かれてしまいがちですが、これは最も注意すべき落とし穴の一つです。

リボ払いとは、利用金額にかかわらず毎月定額で支払う方式ですが、その分、**高額な利息（実質年率15％程度）**が発生します。結果として、支払いが長期化し、借金が膨らむ原因になってしまいます。

初期設定で自動的にリボ払いになっているカードもあるため、申込み後は**「支払い方法の確認・変更」**を必ず行いましょう。

◎2．使いすぎを防ぐための限度額チェック

クレジットカードは「目に見えないお金」で支払うため、ついつい使いすぎてしまうことがあります。学生の場合、限度額は10万円程度が多いですが、それでも収入に対して大きな金額を使ってしまう危険性があります。

まずは、月の収入や仕送り額を基に「無理のない支出限度」を決め、毎月の利用明細を必ず確認しましょう。利用通知が届く設定にしておけば、日々の使いすぎにもすぐ気づけます。

◎3．年会費・特典だけで選ぶのは危険

学生向けのクレジットカードには「年会費無料」や「入会特典ポイント○○円分」など魅力的な条件が並んでいますが、表面的な特典だけでカードを選ぶのはNG。

例えば、「2年目から年会費が発生」「ポイントの有効期限が短い」など、利用条件に落とし穴があるケースも少なくありません。利用用途やライフスタイルに合ったカード選びを心がけましょう。

◎4．信用情報は将来の財産になる

学生のうちからカードを適切に使えば、社会人になった時の**信用情報（クレジットヒストリー）**にも良い影響を与えます。逆に、遅延や延滞を繰り返すと、将来ローンが組めない原因になることも。

支払い期日は必ず守り、使いすぎず、計画的に利用する習慣を今のうちから身につけておくことが大切です。

◆まとめ：カードは「管理する力」も一緒に育てるべき

クレジットカードは正しく使えば強力な味方ですが、知識がなければ負担になることもあります。
学生だからこそ、基本の使い方とリスクを理解し、健全な金銭感覚を育てるチャンスとして活用しましょう。