クレジットカードの家族カード、メリットとデメリット

2025/03/14

クレジットカードには、本会員の家族が利用できる「家族カード」という制度があります。これは、配偶者や子ども、親などに発行できるカードで、本会員と同じ口座を利用する仕組みになっています。しかし、便利な反面、注意すべき点もいくつかあります。本記事では、家族カードのメリットとデメリットについて詳しく解説します。



■家族カードのメリット
1. 本会員よりも審査が緩い
家族カードは、本会員が審査を通過しているため、家族カードの発行自体には厳しい審査がありません。これにより、学生や専業主婦、高齢の親でもクレジットカードを持つことができます。

2. ポイントを効率的に貯められる
本会員と家族カードの利用分は、すべて本会員のポイントとして合算されるため、ポイントが貯まりやすくなります。特に、航空会社のマイルや高還元率のポイントを貯めている場合、家族で協力するとより早く特典を得られるでしょう。

3. 年会費がお得になることが多い
多くのクレジットカードでは、本会員の年会費に比べて家族カードの年会費が安く設定されています。中には、家族カードの年会費が無料のものもあり、本会員と同じ特典を低コストで利用できる点は大きなメリットです。

4. 利便性が高い
家族カードを持っていると、家計の管理がしやすくなります。例えば、夫婦で同じカードを使うことで、生活費の支払いが一本化でき、毎月の支出を簡単に把握できます。さらに、クレジットカード特有の旅行保険やショッピング保険が適用される場合もあり、安心感があります。



■家族カードのデメリット
1. 利用限度額が本会員と共有
家族カードの利用限度額は、本会員のカードと共通です。例えば、本会員の利用限度額が100万円の場合、家族カードの利用分もその100万円に含まれます。家族が多くカードを利用すると、本会員が自由に使える金額が少なくなる可能性があるので注意が必要です。

2. 家族の利用状況を把握しにくい
家族カードの利用明細は本会員の明細にまとめられるため、家族が何に使ったのかを詳細に把握しにくい場合があります。特に、子どもが自由に使える状態だと、予定外の出費が増えることもあるため、利用ルールをしっかり決めておく必要があります。

3. 家族が支払い責任を負わない
家族カードの支払いは、本会員の銀行口座から引き落とされます。そのため、家族カードを利用した家族が支払わなかった場合でも、本会員が全額負担することになります。無計画な利用を防ぐために、使用金額の上限を決めたり、月に一度家族間で利用状況を確認することが重要です。

4. 本会員が解約すると家族カードも無効に
本会員がクレジットカードを解約したり、カード会社から強制解約された場合、家族カードも自動的に利用できなくなります。これにより、家族カードをメインの支払い手段としていた人は、急にカードが使えなくなってしまうリスクがあります。



■家族カードは慎重に活用を
家族カードは、うまく使えばポイントを効率的に貯めたり、家族全員が便利にクレジットカードを利用できる優れた制度です。しかし、利用限度額の共有や支払い責任の所在など、デメリットも無視できません。

家族カードを発行する際は、誰がどのように使うのかを事前に話し合い、ルールを決めることが重要です。例えば、「1ヶ月の利用額を〇万円までにする」「毎月の利用明細をチェックする」といったルールを設けることで、トラブルを防ぎつつ、家族カードのメリットを最大限活かすことができるでしょう。

賢く利用して、より快適でお得なクレジットカード生活を送りましょう!