クレジットカードの分割手数料、意外と知らない計算方法

2024/11/11

クレジットカードの便利な機能のひとつである「分割払い」。大きな買い物や急な出費に対して、無理なく支払いを分散させることができるため、多くの方が利用しています。しかし、この分割払いにかかる「手数料」について、具体的な計算方法を把握している方は意外と少ないのではないでしょうか。実際に支払う金額に大きく影響するこの手数料の仕組みについて、今回はわかりやすく解説します。


■分割手数料の基本的な計算式
分割払いの手数料は、クレジットカード会社ごとに異なりますが、基本的には「元金」と「分割回数」、そして「手数料率」に基づいて計算されます。一般的な計算式は次の通りです。

分割手数料 = 利用金額 × 手数料率 ÷ 分割回数

この手数料は、各月に均等に割り振られて請求されるため、総支払額は「利用金額 + 分割手数料」となります。例えば、10万円の買い物を12回払いで利用し、年率12%の手数料がかかる場合を考えてみましょう。


■計算例：10万円の12回払い（年率12%の場合）
①分割手数料
利用金額10万円 × 年率12% ÷ 分割回数12回 ＝ 手数料約1,000円（1回あたり）

②毎月の支払い金額
元金（利用金額10万円 ÷ 12回）+ 手数料（1,000円）＝ 約9,333円

したがって、12回払いの場合の総支払額は、約11万2,000円となり、1万2,000円の手数料がかかる計算になります。


■手数料は回数が多いほど増える
分割回数を増やせば、1回あたりの支払額は抑えられますが、総手数料もその分増えます。例えば、24回払いにすると手数料は2倍近くに膨らむこともあるため、回数を増やす際は総額の確認が大切です。無理のない回数を選ぶことが、賢いカード利用に繋がります。


■手数料を少なくするコツ
手数料を抑える方法としては、以下の2点が有効です。

ボーナス払いとの併用：
ボーナス月に一括で支払える金額を設定すれば、分割回数を減らせます。

無金利キャンペーンの利用：
カード会社によっては、特定店舗での購入に対して無金利キャンペーンを実施しています。


■まとめ
クレジットカードの分割手数料の計算は、少し複雑に感じるかもしれませんが、基本を理解することで正確な支出の把握が可能になります。賢い分割払いの利用で、手数料を抑えつつ、計画的な支払いを心がけましょう。